2016年7月〜12月

◎7月の行事
 7月 7日(木):七夕
 7月11日(月):「民権館通信第7号」発行
 7月18日(月):海の日
 7月29日(金):梅干土用干し
 7月30日(土):特別企画展「鈴木安蔵と憲法研究会」〜11月3日まで

※7月の収穫:南瓜、胡瓜、トマト、茄子、ツルムラサキ、枝豆
 7月の草取:生姜畑、甘藷畑、里芋畑、ゴーヤ(プランター)
 7月の植付:大豆



《民権館歳時記》


☆鴨川市の「竹澤家文書」には、近世・近代の俳句関係資料が残存します。

☆若い頃に竹澤家の文書整理に参加し、複写させて頂いた『夏乱句合』(虫損多)には、百句以上の発句と連句が記載されています。年代不明の資料ですが、幕末か或いは明治前期の頃と推定しています。

☆高得点の二句を紹介します。

◎水際をそれ行風の蛍かな     前正(大山)
 ミズギワヲ ソレユクカゼノ ホタルカナ
◎乗合を寝て待舟や時鳥      松澤(コハタ)
 ノリアイヲ ネテマツフネヤ ホトトギス
(竹澤家文書)

☆すでに女性の俳句愛好家も居たようで、「常女(ツネジョ)」という俳号の女性が存在したことが確認できます。現代の鈴木真砂女へと連なる、鴨川市の俳句山脈と言えるでしょう。

◎一ト光袖をそれ行蛍かな     津祢女
 ヒトヒカリ ソデヲソレユク ホタルカナ
(竹澤家文書)

☆鈴木真砂女には蛍の句が数多くあります。句集『夕蛍』(牧羊社1976年10月25日)には、次のような路地裏の句が詠まれています。

◎蛍火やある夜は女深酔ひし    真砂女
 ホタルビヤ アルヨワオンナ フカヨイシ
(前掲『季題別・鈴木真砂女全句集』)



《書誌データ》


☆2016年企画展は、平和憲法70年“ 鈴木安蔵と憲法研究会 ”を開催します。凡例は、@論説・コラム執筆者、A執筆者標目、B雑誌社、C発行年月日、D大きさ・容量、E値段、F本文抜粋。(    )と句読点は引用者です。

☆当館所蔵資料の1946(昭21)年7月の書誌データを書き継ぎます。

◆人物評「高野岩三郎・鈴木東民」(『改造』7月号)
@*
A*
B改造社
C1946年7月1日
D112頁・21p
E5円(送料10銭)
F古い昔、ドイツ人である高野夫人が、沢庵漬けなどをぶら下げて、よく本郷通りを歩いていたのを見受け、ここまで日本ナイズすれば、人種的の差別感はなくなるに違いない、と思ったのを、今でも記憶している。(60頁)

☆高野岩三郎は憲法研究会の同人で長老格であった。「憲法研究会草案」とは異なる独自の「共和制憲法」私案を発表している(前述)。

☆月刊誌『改造』のコラム「人物評」は、毎号興味深く人物を掘り下げている。7月号は読売新聞編集局長の鈴木東民(読売争議の指導者)を批評する。(    )は引用者。

◎今度の相手は馬場恒吾(社長)で、名義上は読売の資本を代表しているが、馬場自体は資本家ではなく、素寒貧の程度において、被使用者と称する鈴木(東民)以上であるかもしれない。その上対正力(松太郎、前社長)の場合には、挙社一致の反抗だったが、今度の場合は、馬場(恒吾)擁護派が半数もしくは半数以上を占めている。それ故に戦いは正力(松太郎)の時のように、楽々と順風に乗ったものではない。
(同誌62頁〜63頁)

☆馬場恒吾は憲法研究会の同人であるが、鈴木東民と対立する構図になってしまった。読売争議については、増山太助の大著『検証・占領期の労働運動』(れんが書房新社1993年3月31日)が体験談を含め詳細である。


《掲示板》

◎8月の行事
 8月 3日(水):浩鳴忌(佐久間吉太郎没後70年)
 8月 5日(金):資料調査(県内)
 8月14日(日):個人予約様(県外)
 8月27日(土):個人予約様(県内)
 8月28日(日):団体予約様(県内)

※8月の収穫:胡瓜、トマト、茄子、南瓜、オクラ、ゴーヤ、新生姜
 8月の草取:甘藷畑、里芋畑、ヤーコン畑、大豆畑
 8月の植付:大根、玉葱、秋ジャガ



《民権館歳時記》


☆1946(昭21)年の月刊誌『新生』は、3月号から6月号まで永井荷風の「罹災日録」を掲載しています。5月号は1945(昭20)年の敗戦前後の日記です。穏やかな観照と測りしれない諦観の句が詠まれています。

◎(1945年)8月20日、晴
 桃つくる翁めでたき齢かな      荷風
 モモツクル オキナメデタキ ヨワイカナ
 (『新生』5月号)

◎(1945年)8月22日、晴
 庭の夜や踊らぬ町の盆の月      荷風
 ニワノヨヤ オドラヌマチノ ボンノツキ
 (同誌)

☆俳人の籾山梓月(モミヤマ・シゲツ)からの来書に記載された句が、「罹災日録」に転記されています。

◎(1945年)8月26日、日曜日
 生身魂九年のいくさやみにけり    梓月
 イキミタマ クネンノイクサ ヤミニケリ
 朝顔や困苦新たに来たるの日      梓月
 アサガオヤ コンクアラタニ キタルノヒ
 (同誌)

☆日本の歴史上、前例の無い焼跡の占領時代の始まりでした。

☆『俳句歳時記・秋』(角川ソフィア文庫)は、「生身魂(イキミタマ)」を盂蘭盆会(ウラボンエ)に年長者に食物を贈りもてなすことと解説しています。



《掲示板》

◎9月の行事
 9月 2日(金):亀太郎忌
 9月 8日(木):団体予約様(県外)
 9月11日(日):団体予約様(県内)
 9月20日(火):個人予約様(県外)
 9月28日(水):K先生「野生生物写真展」(一宮町「茶房けい」)

※9月の収穫:小玉西瓜、地這胡瓜、ミニトマト、茄子、生姜
 9月の草取:甘藷畑、、大豆畑
 9月の植付:大根、玉葱、秋ジャガ



《民権館歳時記》


☆『改造』(1946年9月号)に、瀧井孝作の七句(句題は「鮎」)が掲載されています。

◎焼跡に仮屋建ち菜園ごしに子供らの樽御輿もみえて
 焼跡も畑のしげりや夏祭
 ヤケアトモ ハタ(ケ)ノシゲリヤ ナツマツリ

☆戦後1年を経過した焼跡の風景を詠んだ佳句です。

◎自作のとりいれの小麦に鼠の出るけしき農家の趣きに似たれば
 新麦に鼠がつきぬ夜の秋
 シンムギニ ネズミガツキヌ ヨルノアキ

☆焼跡の鼠も、生き延びるのに必死だったと思われます。

◎川筋や眺めのかぎり赤蜻蛉
 カワスジヤ ナガメノカギリ アカトンボ

☆瀧井は鮎釣りに出かけたようです。鳥沢(大月市)での吟です。


【憲法研究会の在野知識人と総合雑誌】
☆1945年11月から1947年5月までの総合雑誌に掲載された、憲法研究会同人と会員の論文データを整理しました。
☆同人は高野岩三郎、室伏高信、岩淵辰雄、森戸辰男、馬場恒吾、杉森孝次郎、鈴木安蔵の7名です。
☆大内兵衛は助言者的立場(財政経済部門)で、会員(例会出席者)は鈴木義男、今中次麿、有竹修二、木村禧八郎、原彪でした(前掲『憲法学三十年』、『憲法制定前後』)。
☆便宜上、月刊総合雑誌は当館所蔵の『新生』、『改造』、『中央公論』、『世界』に限定し、△は鈴木安蔵の関係者の論考、*は該当論文無しです。

1945(昭20)年11月〜12月
(01)『新生』11月号(創刊号)1円20銭
    室伏高信・・・新たなる日のために
    岩淵辰雄・・・木戸内府の責任
    馬場恒吾・・・政治談義
(02)『新生』12月号1円50銭
    室伏高信・・・民主主義のために
    馬場恒吾・・・新生日本の道
    大内兵衛・・・公約債務の破棄は不徳であるか
    岩淵辰雄・・・憲法改正と近衛公
    今中次麿・・・法治国家か経済国家か
    鈴木安蔵・・・憲法改正の根本論点
   △美濃部達吉・・・わが国体と国家概念

1946(昭21)年1月〜12月
(03)『新生』1月号2円50銭
    森戸辰男・・・知識階級に與う
(04)『改造』1月号(復刊第1号)2円50銭
    森戸辰男・・・平和国家の建設
    馬場恒吾・・・軍国政治論
    鈴木安蔵・・・民主憲法の基礎理論
(05)『中央公論』1月号(再建第1号)2円50銭
    岩淵辰雄・・・所謂「三月事件」−軍閥の系譜(1)
(06)『世界』1月号(創刊号)4円
    大内兵衛・・・直面するインフレーション
   △美濃部達吉・・・民主主義とわが議会制度
(07)『新生』2月号2円50銭
    高野岩三郎・・・囚われたる民衆
   △黒木重徳・・・飢えゆく人民のために
(08)『改造』2月号2円80銭
    岩淵辰雄・・・政治力の貧困
    コラム・・・人物評「馬場恒吾、大内兵衛」
   △河上肇・・・獄中の回想(1)
   △宮本百合子・・・「どう考えるか」について
(09)『中央公論』2月号2円50銭
    岩淵辰雄・・・三月事件の失敗とその波紋−軍閥の系譜(2)
(10)『世界』2月号5円
   △尾佐竹猛・・・七十年前の女子参政権問題論議
(11)『新生』3月号3円50銭
   △永井荷風・・・罹災日録−昭和二十年の日記(1)
(12)『改造』3月号4円
   △河上肇・・・獄中の回想(2)
(13)『中央公論』3月号4円
    大内兵衛・・・日本社会党と農地改革
    岩淵辰雄・・・十月事件の輪郭−軍閥の系譜(3)
   △河上肇・・・岩田義道への書信
   △エドガー・スノー/宮本百合子・・・対談
(14)『世界』3月号5円
    大内兵衛・・・求道の戦士河上肇
(15)『新生』4月号5円
   △瀧川幸辰・・・犯罪と社会
   △佐々木惣一・・・噫河上肇君
   △永井荷風・・・罹災日録(2)
(16)『改造』4月号4円50銭
    高野岩三郎・・・憲法改正と民主人民連盟
   △河上肇・・・獄中の回想(3)
(17)『中央公論』4月号4円
    森戸辰男・・・文化国家論
    岩淵辰雄・・・十一月「士官学校」事件−軍閥の系譜(4)
(18)『世界』4月号5円
     ***
(19)『新生』5月号5円
   △宮沢俊義・・・吉野先生とその民主主義論
   △永井荷風・・・罹災日録(3)
(20)『改造』5月号5円
   △河上肇・・・獄中の回想記(4)
(21)『中央公論』5月号4円
    木村禧八郎・・・日本インフレーションの実体
    岩淵辰雄・・・十一月事件の全貌−軍閥の系譜(5)
    鈴木安蔵・・・吉野作造(人と思想の研究)
(22)『世界』5月号5円
     ***
(23)『新生』6月号5円
   △住谷悦治・・・若き日の河上博士の『経済と道徳』論
   △永井荷風・・・罹災日録(4)
(24)『改造』6月号5円
    鈴木安蔵・・・民主主義と社会主義
(25)『中央公論』6月号5円
    岩淵辰雄・・・教育総監の更迭−軍閥の系譜(6)
(26)『世界』6月号5円
   △都留重人・・・第二次世界戦争の数的考察
    大内/美濃部/脇村/有澤/高橋/・・「戦後世界経済の展望」について
(27)『新生』7月号5円
   △末川博・・・憲法改正と人間解放
(28)『改造』7月号5円
    森戸辰男・・・救国民主連盟の展望
    岩淵辰雄・・・官僚論(前篇)
    コラム・・・人物評「高野岩三郎・武者小路実篤・鈴木東民」
(29)『中央公論』7月号5円
    岩淵辰雄・・・二・二六事件の勃発−軍閥の系譜(7)
(30)『世界』7月号5円
     ***
(31)『新生』8月号5円
    木村禧八郎・・・石橋財政批判
   △永井荷風・・・昭和十六年の日記(1)
(32)『改造』8月号5円
    岩淵辰雄・・・官僚論(後篇)
    鈴木安蔵/末川/瀧川/住谷/藤谷・・・討論「日本再建の諸問題」
(33)『中央公論』8月号5円
   △巻頭言・・・新憲法−日本国民の共同契約
(34)『世界』8月号5円
    大内兵衛・・・農村民主化の途近からず
(35)『新生』9月号5円
    森戸辰男・・・政局の矛盾と二つの解決試図
   △永井荷風・・・昭和十六年の日記(2)
(36)『改造』9月号5円
    鈴木安蔵・・・議会政治は社会主義を実現し得るか
(37)『中央公論』9月号6円
    岩淵辰雄・・・二・二六事件と真崎−軍閥の系譜(8)
(38)『世界』9月号5円
     ***
(39)『新生』10月号特価10円
   △小説特輯号
(40)『改造』10月号5円
    大内兵衛・・・戦時補償債務の打切について
   △住谷悦治・・・日本デモクラシー思想史の一齣
   △コラム・・・人物評「南原繁、宮本百合子」
(41)『中央公論』10月号6円
     ***
(42)『世界』10月号5円
   △宮本百合子・・・現代の主題
(43)『新生』11月号6円
   △永井荷風・・・昭和十六年の日記(3)
(44)『改造』11月号6円
   △佐々木惣一・・・天皇人間論
   △鈴木東民・・・経済闘争か政治闘争か
   △住谷悦治・・・天賦人権の論争
(45)『中央公論』11月号6円
   △蝋山政道・・・新憲法と議会制度
(46)『世界』11月号6円
   △都留重人・・・経済学の新しい課題
   △桑原武夫・・・第二芸術
(47)『新生』12月号7円
   △永井荷風・・・昭和十六年の日記(4)
(48)『改造』12月号5円
   △住谷悦治・・・「貧乏物語」以前
(49)『中央公論』12月号5円50銭
     ***
(50)『世界』12月号6円
     ***

1947(昭22)年1月〜5月
(51)『新生』1月号10円
     ***
(52)『改造』1月号9円
   △都留重人・・・日本経済危機の一分析
(53)『中央公論』1月号10円
   △宮本百合子・・・二つの庭(1)
(54)『世界』1月号8円
     ***
(55)『新生』
   △3月1日に2・3月合併号発行
(56)『改造』2月号8円
    木村禧八郎・・・インフレ処理の新段階
    鈴木安蔵・・・新憲法と再建日本の政治
   △鈴木東民・・・社会党に要望す
(57)『中央公論』2月号7円
   △佐多稲子・・・私の東京地図(6)
(58)『世界』2月号8円
   △都留重人・・・ハースィーの「広島」
(59)『新生』2・3月号12円
     ***
(60)『改造』3月号9円
     ***
(61)『中央公論』3月号9円
   △宮本百合子・・・二つの庭(2)
(62)『世界』3月号9円
     ***
(63)『東京』4月創刊号25円(『新生』改題)
     ***
(64)『改造』4月号13円
    岩淵辰雄/阿部真之介/神山茂夫・・・討論「民主革命を阻むもの」
   △片山哲・・・選挙による新政権の樹立
(65)『中央公論』4月号15円
   △宮本百合子・・・二つの庭(3)
   △服部之総・・・絶対主義の史的展開
(66)『世界』4月号9円
   △H・ノーマン・・・維新前後における下士・浪人の役割
(67)『東京』5月号(改題第2号)20円
     ***
(68)『改造』5月号12円
    鈴木安蔵/宮澤/末広/我妻/向坂・・・討論「新憲法と国政の運用」
(69)『中央公論』5月号12円
   △宮本百合子・・・二つの庭(4)
(70)『世界』5月号6円
   △都留重人・・・その後のシュンペーター
   △コラム「世界の潮」・・・“憲法の番人”アメリカの大審院

(2016年9月)


◎10月の行事
01日(土):出張講演「南房総市の自由民権と憲法構想 ― 加藤淳造・桜井静・植木枝盛・小野梓・星亨 ―」、南房総九条の会(会員約150人)
02日(日):野生生物写真展(一宮町「茶房・けい」)
12日(水):資料調査(長生郡、夷隅郡)
13日(木):栗邨顕彰忌(加藤淳造、南房総市)
15日(土):団体予約様(市川市)
22日(土):物外顕彰忌(齊藤自治夫、茂原市)
30日(日):団体予約様(東京都、静岡県)

◎10月の作業
収穫:甘藷、ヤーコン、枝豆、富有柿、石榴
草取:大豆畑、人参畑,秋ジャガ畑(初栽培)
植付:菜、青梗菜、空豆、グリーンピース、ニンニク、菠薐草
花々:秋桜(紫・白)、薔薇(紅・桃)、金木犀(橙)、菊芋(黄)



《民権館歳時記》


☆当館所蔵の『文芸春秋』(1946年10月号)に、臼田亞浪(ウスダ・アロウ)の亡妻幻影七句が掲載されています。三句のみ紹介します。

◎妻死んで虫の音しげくなりし夜ぞ
 ツマシンデ ムシノネシゲク ナリシヨゾ

◎月澄みて妻のうめきの胸抉る
 ツキスミテ ツマノウメキノ ムネエグル

◎頼めなき妻の命よ死蛾見出づ
 タノメナキ ツマノイノチヨ シガミイヅ

☆臼田亞浪(1879−1951)の妻は1946(昭21)年8月に他界しました。亞浪は長野県出身で最初は新聞記者でしたが、後に俳誌『石楠花』を主宰しました。

(2016年10月)


《掲示板》

◎11月の行事
03日(木):「平和憲法70年展」期間延長⇒2017年5月3日まで
15日(火):「民権館通信第8号」編集
16日(水):予約客様(団体)
17日(木):ノーマン資料調査依頼(カナダ大使館ノーマン図書館)
27日(日):「民権館通信第8号」印刷

◎11月の作業(無農薬有機・循環持続・多品種小規模・安心露地栽培)
☆収穫:茄子(豊作)、ミニトマト(平作)、甘藷(不作)、富有柿(不作)、柚子(不作)、里芋(平作)、ヤーコン(豊作)、大根間引菜(平作)
☆草取:玉葱畑、長葱畑、菜畑、青梗菜畑、大根畑、菠薐草畑
☆植付:グリーンピース苗、空豆苗
☆花々:薔薇(紅・桃・白)、山茶花(紅)、冬椿(紅・白)、寒菊(朱・黄)
※ヤーコンのレシピ=@サラダAキンピラBオロシC味噌汁D炊込御飯EカレーライスF甘酢漬等、効能は便秘、高血糖等。



《民権館歳時記》


☆知人のFさん(ジャーナリスト)から、新著の『長谷川櫂200句鑑賞』(花神社)を寄贈して頂きました。今月は同書の印象的な佳句と、懇切丁寧な鑑賞文を紹介します。「  」は季語で、(  )は季節。

◎ずたずたの大地に我ら去年今年   櫂
 ズタズタノ ダイチニワレラ コゾコトシ
※「去年今年」(新年)
◎2004年10月23日に新潟県を襲った中越地震の被災地を思い、05年の新春詠として朝日新聞に発表した句です(鑑賞)。
(同書178頁)

☆東日本大震災の折の句については次のように批評しています。

◎山哭くといふ季語よあれ原発忌   櫂
 ヤマナクト イウキゴヨアレ ゲンパツキ
※「原発忌」(春)
◎「山哭く」も「原発忌」も作者の造語で、この句には既成の季語はありません(鑑賞)。
(同書333頁)

☆広島訪問の折の佳句に対しては次のように批評しています。

◎夏服は白き花びら被爆塵     櫂
 ナツフクワ シロキハナビラ ヒバクジン
※「夏服」(夏)
◎「夏服は白き花びら」と「被爆塵」という二つの言葉の間の現実の時間は一瞬だったでしょうが、暗黒のように深々とした切れのある句です(鑑賞)。
(同書276頁)

☆上掲句の様な現代俳句の傾向をどのように形容すべきでしょうか。革新的、前衛的、尖端的、或いは大地崩壊派、新季語派、臓腑呻吟派。適切な用語が思い浮かびませんでした。



【展示書誌データ(補遺)】

※凡例=@論説・コラム執筆者A執筆者標目B雑誌社C発行年月日D大きさ・容量E値段F本文抜粋☆解説◎引用文

「日本帝国主義の一源流 ― 玄洋社の研究 ― 」(『世界評論』1946年3月号)
@E.H.ノーマン ※訳者は大窪愿二(オオクボ・ゲンジ)
A1909−1957
B世界評論社
C1946年3月1日
D112頁・21p
E4円(送料10銭)
F玄洋社および黒龍会ならびに無数の派生団体は過去六十年に亘って、日本帝国主義の前衛であった。これらの団体は侵略路線の海図を引き、あまつさえ自らその招かれざる水先案内となり、極めて危険且つ不安定な時代において、引かれた進路の方向に日本の政策を指導するうえに決定的な役割を演じた。(同誌74頁)

☆カナダ外交官ノーマンの、日本における戦後最初の雑誌論文である。『世界評論』は1946年2月に創刊された総合雑誌である。

☆ノーマンは近代日本帝国主義の侵略路線を真っ向から批判し、その誤った路線を適確に把捉しようとしている。この論文は翌年『日本における兵士と農民』(白日書院1947年11月,陸井三郎訳)に再録された。

☆ノーマンは随所で、日本の頭山満(トウヤマ・ミツル)とドイツのヒットラーを比較している。(   )は引用者。

◎ナチスのやり方と異って、ナチスの日本における片割れは大衆的な政党を作ることをやや不安に感じ、国内的または外交的危機に当って世論を左右する必要から、限られた規模において大衆を組織化するという方法を採っている。
(同誌63頁)

◎玄洋社の指導者たちは西郷(隆盛)の敗北から一つの教訓を学び取っていた。すなわち国内における反動政府の樹立と外国に対する進出という目的を達成する方法としての武装反抗が、失敗に帰することは最初からわかっていた。それは1923年のミュンヘン一揆から教訓を学んだヒットラーが、その後は陸軍、官僚、大企業の主要指導者を自分の計画に引き入れる政策を選んだのと少しも変わらない。
(同誌64頁)

◎政権を取る前のヒットラーと同じく頭山(満)はいつも金銭上の知識をもっていた。
(同誌66頁)

◎ヒットラーを戦略家と呼ぶファシスト的用語の妄想からすれば、頭山が外国人協働者(アジア民族主義者)の一団を政治的誠実の比類ない代表者と考えたこともあながちありえないことではない。
(同誌68頁)

☆ノーマンの日本ファシズム論は示唆に富み、凄みさえ感じる分析である。

☆ノーマンは、「維新前後における下士・浪人の役割」(『世界』1947年4月号)の結語の部分でも、日本のファシズムをドイツのファシズムと比較分析し、次のように記述している。少し長いが、私たちが繰り返し咀嚼すべき(洞察力に満ちた)見解と考え紹介する。

◎1880年代(明治13年−22年)の初期自由民権運動が警察力と政府の謀略によって完全に撃破されて以来、日本人民の民主主義的圧力は(恐らく1918年の米騒動の時期を除いて)1945年8月の降伏までは、一度として効果的に発揮されたことがなかった。専制寡頭勢力が意のままに駆使する強力な官僚機構、超国家主義者の悪質宣伝のために歪められ盲目にされた人民の政治感覚、また対外侵略行動の周期的循環による社会不満の或る程度の解決、もしくはその現れの警察暴力政策による沈黙などを見て来ると、大規模な侵略戦争遂行のために日本の支配者がドイツのように完成されたファシズム的方法に訴えることを必要としなかった理由を知るのは困難でない。日本の戦争製造者らは破壊すべき強力な民主主義運動もしくは労働運動をもたなかった。かれらは、ファシズムの大衆政党を組織し何かの僥倖によって加重する困難を打開しようとするよりは、むしろ既存の統制力を強化することを賢明と思ったのである。
(『世界』1947年4月号21頁)

☆「日本の戦争製造者らは破壊すべき強力な民主主義運動もしくは労働運動をもたなかった」、「むしろ既存の統制力を強化することを賢明と思った」という結語の部分は、『ハーバート・ノーマン全集』では、第2巻「日本政治の封建的背景・第4章専制国家」(同巻240頁)に再録されている。

☆「日本帝国主義の一源流」も、「維新前後における下士・浪人の役割」も、独立した雑誌論文として『ハーバート・ノーマン全集(全四巻)』に再録されていないので、終戦直後の緊迫感は読者に伝わらない。

☆尚、ハーバート・ノーマンの名前が、戦後日本の新聞に初めて載ったのは『京都新聞』(1946年1月29日)であったようである。

◎マ司令部の政治顧問ノルマン氏、エマーソン氏、ベルトラム氏が市内の「近代日本研究会」の絲屋(寿雄)氏方を訪れ、明治自由民権に関する貴重な稀覯書、諸文献を山と積んだ机を挟んで数時間を語った(京都新聞記事)。
(松尾尊允「ノーマン氏と京都」『ハーバート・ノーマン全集第四巻、付録月報』岩波書店1978年所載)

☆前掲「ノーマン氏と京都」は、後に加藤周一編『ハーバート・ノーマン人と業績』(岩波書店2002年)に再録された。絲屋邸での会談には、鈴木安蔵も同席していたと云う(前掲月報)。

「維新前後における下士・浪人の役割 ― その組織と近代日本への影響 」(『世界』1947年4月号)
@E.H.ノーマン ※訳者は大窪愿二(オオクボ・ゲンジ)
A1909−1957
B世界評論社
C1947年4月1日
D96頁・21p
E9円(送料50銭)
F西郷、木戸、坂本らの倒幕指導者が、陰謀行動に熟練していたことを述べておこう。当時の状態では、集団行動といえばいかに無害なものでも嫌疑を受ける有様であったから、気概ある人々はあらゆる偽装と陰謀活動とに訴えるほかはなかった。徳川幕府の打倒を目指す同盟の結成というような危険な目的を達成するためには、最高度の忍耐と決断と勇気とが必要であった。(中略)下士や浪人の地方組織は藤田東湖、坂本龍馬、西郷隆盛、平野国臣、武市半平太、吉田松陰らの強力な人物を中心に作られたが、これらの人々は東洋流の特別な言葉でいわゆる「先生」であって、周囲に次第に門弟を集めて私塾を作った。
(同誌10頁)

☆ノーマンの日本における戦後二番目の雑誌論文である。『世界』は1946年1月に創刊された月刊総合雑誌である。同じ頃に創刊された『世界評論』は、1950年5月号で休刊となったが、『世界』は70年間継続している。

☆ノーマンは幕末維新の「私塾」における上下関係の「非民主主義的」性格を次のように指摘する。

◎伝統的政治団体に加入する一般の人々は批判的意見と判断の自主性の発達を妨げられることになった。なかんずく、これによって主要な武士・浪人的人物が日本の国民生活のなかに温存され、最近ではたとえば内田良平や頭山満で有名な無頼の政治的親分に変形したのである。
(同誌11頁)

☆ノーマンは明治藩閥政府に対抗する「士族反対派(1868〜1878)」を三つの潮流に区分している。

◎第一、封建社会以外では生きられないとする不平旧武士
◎第二、土佐立志社が代表する自由民権運動
◎第三、西郷隆盛と私学校に代表される勢力
(同誌17頁〜18頁)

☆ノーマンが危険視したのは第三の潮流で、西南戦争敗北後にこの潮流は「玄洋社」のような対外侵略の急先鋒に転化した考えている。上記の区分は『ハーバート・ノーマン全集第2巻』の「日本政治の封建的背景、第3章士族反対派」に部分的に再録された。

☆ノーマンは、元帥山県有朋(ヤマガタ・アリトモ)を近代日本帝国主義の典型的な軍人政治家として断罪している。

◎山県に較べたら、恐らくメッテルニッヒでも一抹の自由闊達な精神をもっているように見えたかもしれない。慢性胃弱患者で怒りっぽく、無口で他人に相談することの嫌いな山県の舌と筆とは、規律・権威・服従・義務・忠節というような言葉には最もよく熟達していたのである。古い戦友、西郷(隆盛)と著しい対照をなすこの冷血型官僚が、西郷時代の日本と田中(義一)・東條(英機)・小磯(国昭)らの日本とを繋ぐ永い年月の間の主要な支配者であった。
(同誌19頁)

☆メッテルニッヒ(1773〜1859)はオーストリアの老獪で復古的な宰相である。ここでも日欧を比較史的に分析する、ノーマンの慧眼が如何なく発揮されている

☆山県有朋に対するノーマンの骨太な批判を列記すると次のようになる。

◎プロシャの軍事制度移植
◎明治十四年の憲兵制度創設
◎陸軍の派閥、門閥、情実制昇進の維持
◎明治地方制度の創設と中央政府防御
◎人民の政治的関心を中央から地方へ転換
◎国家に反逆する政党政治家との抗争
◎維新後の奇兵隊の規律違反処罰
◎明治二十四年の総選挙の武力弾圧(人民恐喝)に精神的援助
◎中国の独裁君主、袁世凱の支持(支援)
◎内閣組織への強引な干渉と官僚支配
◎日本の文武官僚機構の設計と建設
(同誌20頁)(『ハーバート・ノーマン全集第二巻』204頁〜206頁)

☆時代は変わったが、私たちは元帥山県有朋の亡霊の封印について、ハーバート・ノーマンに糺問されているような気がする。

(2016年11月)


《掲示板》

◎12月の行事
01日(木):「憲法九条70年展」期間延長〜2017年5月3日まで
15日(木):『民権館通信第8号(葉書版)』投函
17日(土):予約客様(団体)
21日(水):冬至(柚子湯・南瓜料理)
25日(日):予約客様(団体)
28日(水):楓江(薫陶学舎漢学教師)顕彰忌
29日(木):看雨(薫陶学舎英学教師)顕彰忌

◎12月の作業(無農薬有機・多品種小規模・循環持続・安心露地栽培)
☆収穫:菠薐草(平作)、青梗菜(平作)、柚子(不作)、里芋(平作)、ヤーコン(豊作)、大根(平作)
☆草取:玉葱畑、長葱畑、菜畑、青梗菜畑、菠薐草畑
☆植付:大蒜、サニーレタス
☆花々:薔薇(紅・桃・白・橙・紫)、山茶花(紅)、冬椿(紅・白)



《民権館歳時記》


☆千葉県匝瑳市椿(旧匝瑳郡椿海村)在住のS先生が先月(2016年11月)急逝されました。先生はかつて「銚子の空を飛ばさせない住民の会」の代表を務め、空手の達人であると共に高校空手の卓越した指導者でもありました。

☆教え子の附けたS先生のニックネームは「バッカス(ギリシャ神話の酒の神)」であったと云います。

☆訃報に接し、心中の奥に何か名状しがたい空洞ができたような思いです。今まで経験したことのないような喪失感に襲われています。筆者自身は銚子市内の高校に勤務した若い頃に大変お世話になりました。

☆浅学非才を省みず追悼句を御霊前に献納いたします。

◇行く水や海に酒仙の寒椿     凡一
 ユクミズヤ ウミニシュセンノ カンツバキ   

◇冬凪に剣の如き空手哉       々
 フユナギニ ツルギノゴトキ カラテカナ

☆生前の御厚誼に感謝し御冥福を衷心より御祈念申し上げます。「空手に先手なし」はS先生の厳正な遺訓です。合掌。

※『千葉県の歴史、資料編、近現代9(社会・教育・文化3)』(県史シリーズ33、2007年3月)に、「銚子の空を飛ばさせない住民の会」の市民運動関係資料(1977年)が収載されています。



【展示書誌データ(補遺)】

※凡例=@論説・コラム執筆者A執筆者標目B雑誌社C発行年月日D大きさ・容量E値段F本文抜粋☆解説◎引用文

鈴木安蔵『明治憲法と新憲法』(1947年4月25日)
@鈴木安蔵(スズキ・ヤスゾウ)A1904−1983B世界書院C1947年4月25日D279頁・18pE50円Fこれまで世界の憲法においても、征服のための戦争はしないとか、他国民を侵略するために武力を行使することは決してしないという憲法規定は、すでに幾度かなされている(1791年、1848年フランス憲法、1891年のブラジル憲法など)。また国家の政策としての戦争は一切放棄するということも、すでに規定された(1930年スペイン憲法)。その意味では、今度の日本国憲法の戦争放棄も、決して独創的とか、世界最初とかいうのではない。(同書159頁〜160頁)

☆所蔵本は初版である。「明治憲法」と戦後の「日本国憲法」を比較検討した先駆的な解説書である。目次は以下の通りである。

◎目次
はしがき

第一章 明治憲法の理論的背景
第二章 明治憲法学の史的考察
 第一節 わが国に於ける憲法学の発達
 第二節 天皇機関説論争の経緯
 第三節 美濃部博士の憲法学説問題
第三章 憲法改正の方向と具体案
 第一節 明治憲法改正の根本方向 
 第二節 民主主義憲法の基本問題
 第三節 新憲法の私案
 第四節 憲法改正の手続
第四章 新憲法の解説と批判
 第一節 前文
 第二節 天皇
 第三節 戦争放棄
 第四節 国民の権利および義務
 第五節 国会
 第六節 内閣
 第七節 司法
 第八節 財政
 第九節 地方政治
 第十節 改正
 第十一節 最高法規
 第十二節 補則
第五章 旧憲法・新憲法と国体
第六章 新憲法解釈・運用の基本問題
 第一節 新憲法の解釈と運用
 第二節 象徴としての天皇と不敬罪
 第三節 基本的人権と労働権
 第四節 罷業権と生産管理
 第五節 新憲法に於ける議会主義の性格
 第六節 「代表」と「信託」
 第七節 選挙・政党・官僚

☆鈴木安蔵は、日本国憲法第九条(1947年5月3日施行)のメリットについて、次のように記述した。

◎陸海空軍その他一切の武力を永久に保持しないというところまで徹底的に永久平和の決意をしめした点は、他に例がない。そしてこれをもふくめてこの戦争放棄の決意、方針、義務はこれまでの日本の国防偏重、対外戦争中心、軍部中心の国政にとってはまさに百八十度以上の大転換である。
(同書160頁)

☆鈴木安蔵は、第九条のウイークポイントについては次のように指摘している。

◎戦争を勃発せしめ強行する根因の一つである経済事情、すなわち日本におけるおびただしい零細農民の原始的な生産様式、国内市場の貧困、帝国主義的ないし独占資本主義的経済、政治制度や国家主義的諸勢力を根本的に精算することが、戦争の永久放棄を実現するために絶対必要である。そこで当然新憲法は、かような経済上の欠陥を防止ないし抑制し調節しうるための根本規定を設けるべきなのだが、その点を規定していないのは遺憾である。
(同書161頁〜162頁)

(2016年12月)


寄贈資料(2016年度)※御協力に感謝しております。
□『幻境碑建立記念誌』(秋山国三郎顕彰会1978年5月)
□『自由民権関係文献目録 ― 関東地方を中心として ― 』(日本図書館協会1981年10月15日)
□ポスター『かながわの自由民権百年』(神奈川県立文化資料館1981年10月22日)2枚
□『自由民権百年』(自由民権百年全国集会実行委員会1981年11月9日)
□ポスター『自由民権百年1981全国集会』(自由民権百年全国集会実行委員会1981年11月21日・22日)2枚
□『自由民権百年の記録』(三省堂1982年8月10日)
□『自由民権百年1984第2回全国集会』(自由民権百年全国集会実行委員会1984年11月10日)
□『明治俳人書誌・墨書』(2008年8月26日,「服部耕雨俳句短冊」ほか)
□『全批判自民党改憲案』(2013年3月9日,「〔付〕自由民主党日本国憲法改正草案」)
□『高知市立自由民権記念館紀要23』(2015年11月30日,「自由民権運動史への招待」ほか)
□『永森書店・目録第23号』(2015年12月,「絵葉書・房州名所天津海岸」ほか)
□『歴史と地理690』(2015年12月)
□『地方史情報127』(2015年12月,「修験道史入門」ほか)
□『福音週報(銚子)1968』(2015年12月27日)
□『ほたるの通信・正月号』(2016年1月1日,「シールズ・ママの会考」ほか)
□『イラスト通信・房総のことば』(2016年1月1日,「わただんご」)
□『福音週報(銚子)1969』2016年1月3日)
□『季論21・第31号』(2016年1月20日,「日露戦争と明治一知識人の歴史認識」ほか)
□『古本倶楽部287号』(2016年1月,「板垣伯大阪大会演説筆記・1889年」ほか)
□『誠心堂書店書目133号』(2016年1月)
□チラシ『企画展ミズ・テツオ展』(田園の美術館,いすみ市郷土資料館2016年1月16日)
□『鴨川九条の会・会報第31号』(2016年1月31日)
□『評論202』(2016年1月30日,「憲法の時代に生きるということ」ほか)
□『イラスト通信・房総のことば』(2016年2月12日,「ミネオカマキ」)
□『福音週報(銚子)1975』(2016年2月14日)
□『明治期の天皇と宮廷』(2016年2月20日,「『受爵』をめぐる板垣退助の言動と華族認識」,「明治前期における女性天皇構想の形成」ほか)
□『福音週報(銚子)1976』(2016年2月21日)
□『加賀喰景』(2016年2月26日)
□『小野梓 ― 未完のプロジェクト ― 』(2016年3月1日,小野梓没後130年記念出版)
□『埼玉県立歴史と民俗の博物館・紀要第10号』(2016年3月1日,企画展「埼玉の自由民権」展示資料解説ほか)
□K市T地区「文書・近世石造物・近代食器類」(2016年3月6日一括寄託)
□『鴨川九条の会・会報第32号』(2016年3月7日)
□『青木繁《海の幸》誕生の家と記念碑を保存する会・会報第8号−2』(2016年3月15日)
□『安藤昌益の実像 ― 近代的視点を越えて ― 』(2016年3月20日)
□『東金市求名・並木家文書調査報告』(2016年3月24日,「関素寿の私塾経営」ほか)
□『内田家文書調査報告』(2016年3月24日,「維新と東金」ほか)
□『究明する会ニュース178』(2016年3月26日,「戦時下の陸軍軍医学校」ほか)
□『紀要・自由民権29号』(町田市立自由民権資料館紀要,2016年3月31日,「特集 自由民権運動、あるいは自由民権期を次世代にどう伝えてゆくか」ほか)
□『民権ブックス29号・中島信行と俊子』(町田市立自由民権記念館,2016年3月31日)
□『自由のともしびVOL80』(高知市立自由民権記念館,2016年3月31日,「自由民権記念館の収集資料」ほか)
□「日露戦争と東葛の人びと」(『房総史学』第56号,2016年3月31日)
□『青木繁「海の幸」誕生の家、小谷家住宅の保存・活用に関する報告書』(2016年3月)
□ポスター「青木繁《海の幸》記念館、小谷家住宅一般公開」(2016年3月)
□『地方史情報128』(2016年3月)
□『歴史と地理』(2016年3月)
□『教林盟社・結社名員録』私家版(2016年4月3日)
□『明治新々五百題・名簿』私家版(2016年4月3日,「竹酔・野原仙太郎」,「亀鶴齋・高木惣兵衛」ほか)
□チラシ「三浦ひろみ水墨画展・中村妃佐子作品展」(田園の美術館/いすみ市郷土資料館,2016年4月16日〜6月26日)
□チラシ「開館30周年記念企画展−五日市憲法展」(町田市立自由民権資料館,2016年4月23日〜5月22日)
□『イラスト通信・房総の言葉』(2016年4月30日,「ネエッピ」)
□『日本の古本屋・永森書店目録24号』(2016年4月)
□『戦後70年目のシベリア抑留中死亡者慰霊巡拝〜かすかな記憶から確かな記録を残す〜』(2016年4月,「戦後は終わっていない‐69年目の墓参」ほか)
□『評論203』(2016年4月,「農地改革研究の途上にて」ほか)
□通信『福島自由民権大学』(2016年5月6日,5/22総会・春季講座の御案内)
□「自由は大山の麓より、自由民権の碑建立」『伊勢原タイム』(2016年5月20日)
□俳誌『現代俳句千葉121号』(2016年5月31日,「俳句と社会性」ほか)
□俳誌『軸・第50巻第6号』(2016年6月1日,「薔薇は難敵」ほか)
□「自由民権運動思い刻む石碑」『神奈川新聞』(2016年6月6日)
□「自由民権運動の碑、伊勢原で除幕式」『読売新聞』(2016年6月6日)
□「自由民権の碑、お披露目」『東京新聞』(2016年6月7日)
□『南房総九条の会ニュース17』(2016年6月)
□『イラスト通信・房総のことば』(2016年6月,「ワカイモンドン」)
□『古本倶楽部288号』(2016年6月,「大衆文学特集」ほか)
□『ほたるの通信20号』(2016年7月25日)
□『評論204』(日本経済評論社2016年7月30日)
□チラシ「武相民権家列伝」(町田市立自由民権資料館,2016年7月30日〜11月27日)
□『イラスト通信・房総の言葉』(2016年8月,「マイワイ」)
□『自由のともしびVOL81』(高知市立自由民権記念館,2016年9月1日,「企画展・中江兆民と『三酔人経綸問答』」ほか)
□『グラフ北関東』(タウン誌2016年9月4日,「加波山事件の歴史遺産・杉浦吉副の墓」ほか)
□『日本臨牀第74巻・第9号』(平成28年9月号,「再生医療とiPSと老化」ほか)
□『相州自由民権百三十五周年記念碑建立記念誌』(公益財団法人雨岳文庫2016年9月30日)三部
□チラシ「中江兆民と『三酔人経綸問答』―1世紀の時をへて出現した自筆草稿―」(高知市立自由民権記念館,2016年10月8日〜12月25日)
□『長谷川櫂200句鑑賞 ― 第1句集「古志」から第16句集「沖縄」まで』(花神社2016年10月10日)
□『原発県民投票静岡2015』(原発県民投票2020,2016年10月11日)
□福島自由民権大学25周年記念出版『“大学通信・講座”集録(第T集2000年〜2003年)』(福島自由民権大学,2016年10月23日)
□福島自由民権大学25周年記念出版『“大学通信・講座”集録(第U集2004年〜2006年)』(福島自由民権大学,2016年10月23日)
□福島自由民権大学25周年記念出版『“大学通信・講座”集録(第V集2007年〜2010年)』(福島自由民権大学,2016年10月23日)
□『「主権国家」成立の内と外』(吉川弘文館,2016年11月1日)